コンパクトディスク(CD)は85年から爆発的に伸び始めました。
CDプレーヤーの国内出荷が86年には200万台ほどで、これは前年のほぼ倍増になります。
CDソフト、つまり径が12センチのディスクの出荷も急増しており、86年は4000万枚を超えて金額では900億円ほどになりました。
そのCDが、いつLPを抜くかというのが大きな注目点でした。
CDに押されて、LP盤の売り上げは少しずつ減ってきています。
85年は1000億円をわずかながら割ってしまいました。
86年も昨年比で10%以上の減少は避けられませんでした。
この頃、ついにCDがLPを抜くという状況がやってきたのです。
このCDブームに火をつけたのは、59年末に市販が始まったソニーの4万9800円のコンパクトディスクとプレーヤー製品です。
5万円を割るきわめて大胆な低価格戦略は業界を仰天させました。
その2年前に生まれたソニーのCDプレーヤーの第1号機は16万8000円もしていたのです。
このヨンキュッパのCDが大評判になってしばらくして、アルプス電気の社長の話を聞く機会がありましたが、あのCDは絶対に原価を割って出してきている、と明言していました。