ポケットテレビの場合、テレビ受像機の技術がいかに向上しても、それだけでは普及に限界がありました。
・・・というのは、いまのテレビ番組をわずか数センチ角のちっぽけな画面で見るのはやや無理が生じます。
当時から、もともと数十センチもの大型のブラウン管テレビで見るために制作した番組なのです。
それが数センチ角では、とてもチマチマした画面になってしまいます。
そこで問題は、ハードからソフトに移ってきます。
小さな画面のポケットテレビに向いた放送番組、最初からそれを意図して制作した番組が必要になってきます。
その可能性をテレビマンユニオンのMさんは次のように言っています。
野球場、サッカー場、コンサート会場などで、その場内だけに電波の届く放送をします。
すると、小さく見える選手や歌手の顔かたちがポケットテレビに大きくクローズアップして映し出されます。
表情も動きもよくわかります。
・・・それは、オペラグラスの代わりになるのです。
これから、製品というソフトを大いに伸ばすためには、それを使いこなすソフトを充実させるのが不可欠である場合が非常に増えてくるのは間違いありません。