白黒とカラーのポケットテレビが売れ始めたころ・・・
当時液晶のディスプレーで画面の大きさは2インチでした。
切手を横に2枚並べたほどの大きさですね。
全体は分厚い手帳ほどで、確かにポケットに入りましたが、画面が小さすぎて、少々見づらいと思った記憶があります。
このポケット液晶テレビには、2つの方式がありました。
1つは単純マトリックス方式で、これは画面全体で数万個になる画素に対応した電極を設けて、その電極で液晶の分子を駆動して絵を描き出すもの。
この方式はカシオ計算機とシチズンが採用していました。
一方、セイコーエプソンが商品化したのは、アクティブマトリックス方式でした。
これは画素のひとつひとつに薄膜トランジスタをつけて、そのトランジスタを作動させて画像をつくります。
当時としてはかなり凝った仕組みであり、単純マトリックスに比べて、カラーがとても鮮明に映ったのです。