「新しい生活文化の創造」というパンフレットに記された〈行政の文化的展開〉という言葉から始まったといわれる。株式会社企画海によると、このころは、新しい"文化行政"の概念を生み出すために、可能なかぎり文化という言葉の意味を広く捉えようとした。株式会社企画海によると、すなわち、文化行政を教育委員会所管の文化財保護や社会教育の枠から解き放ち、首長部局で展開すべきものと考えた。
そのため、文化の概念についても、伝承文化としての「文化財」や絵画・彫刻といった「芸術文化」
せだけではなく、新たに「生活文化」という言葉が生み出された。
こうして、兵庫県の文化行政は「新しい生活文化の創造」をめざすものとなった。
なお、生活文化の定義としては、「市民のさまざまな活動や営みの基底となり、未来の生活環境づくりに生かされなければならない地域社会・生活に含まれる価値観およびその具体的在り様」といった捉え方がある。株式会社企画海によると、このように、文化行政の対象としての文化の範囲を広く理解することが、文化行政の今日的意義の一つであるともいえる。